2017年11月25日

NPO法人ウィメンズハウス・花みずき〜地域の居場所として

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「スペースらいらっく」は川崎市多摩区にあるオープンスペースだ。通りに面したガラス張りの部屋には日射しが広がり、テーブルとソファが置かれる。窓の下にはピアノ、子どもが遊べるコーナーも備わっている。

「すべて支援者が持ち寄ってくださった物です」と大塚加代子事務局長(67)。この場所を開設したNPO法人「ウィメンズハウス・花みずき」は20年前、女性カウンセラー5人で女性からの相談受け付けを開始。行政とも連携して、身近な人から力による支配を受けた女性の支援や保護に携わってきた。

活動を通し「生活をする地域の中に、女性が安心してひと息つけ、人のつながりが生まれ、いつでも相談もできる居場所が必要」と思い立ったことが、昨年のスペースらいらっくの開設につながった。現在、ここで多様なグループや個人が活動している。親子工作教室(=写真)なども開催され、人のつながりが広がりつつある。

12月10日、開設1周年を記念した「らいらっくフェスタ」を行う。パラリンピック日本代表の成田真由美さんのトークをはじめ、音楽演奏など日頃利用する人たちの活動が紹介される。

スタッフたちは「フェスタをきっかけに、さらに多くの地域住民にこの場所を知ってもらえたら」と来場を呼び掛けている。問い合わせは、スペースらいらっく 電話044(900)7797。

(2017年11月25日 神奈川新聞掲載 市民記者・横山知恵子)
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2016年05月07日

川崎の在日高齢者と結ぶ二千人ネットワーク〜差別のない社会向け

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「川崎南部には、100年の近・現代の地域社会を下支えしてきた働く人々の生活史がある。戦後復興期に朝鮮部落の中で、貧乏と差別の中で生き抜くおばちゃんたちの生活力が開花し、日本人庶民との小さな交流が生まれた」と、そのわずかに残る足跡をたどるフィールドワークが2月に行われた(=写真)。

企画したのは「川崎の在日高齢者と結ぶ二千人ネットワーク」。川崎南部在日コリアンの生活史を「市民の宝」と捉え、「差別の醜さ、戦争の悲惨さ」を学び記録し、交流することを目的に2002年に発足した。

活動のきっかけは川崎市ふれあい館での識字教室。学校に行く機会もなく、鉛筆さえ持ったことがない在日高齢者が「なぜこんなに字が書けないのか」と生活史を語ったことに始まる。

1世には朝鮮半島の農村で、みそもしょうゆも酒も自分たちで造ってきた文化のノウハウがある。朝鮮風に味付けした内臓肉を食する焼肉文化をつくるなど字を知らなくとも懸命に生き抜いてきた。「この人たちこそ地域の活動の中心にいなければならない。3、4世の子どもたちにひいおばあちゃんの足跡を知ってほしい。この生活史に誰もが自分らしく生き、差別も戦争もない地域社会を作る手がかりがある」と三浦知人事務局長は語る。

(2016年5月7日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)
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2016年04月02日

川崎の男女共同社会をすすめる会〜「人が人らしく」追求〜

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男女の社会的・文化的につくられた性(ジェンダー)による差別をなくし、ジェンダー平等な社会を実現するため「川崎の男女共同社会をすすめる会」は活動している(=写真)。設立は1985年。現在の会員は約50人になる。

主な活動は学習会の開催。女性の働き方、格差・貧困、メディアの問題を中心にその時々に合ったテーマで企画する。昨年9月には市内の弁護士を講師に招き「若手弁護士と読み解く改正労働派遣法」を開催し、法律の解説と深刻化している若者、女性の貧困への影響を学習した。

日常に氾濫する「ハラスメント」をテーマにした会では、ハラスメントが起こる背景が説明された。参加者からは「学習会で学んだ女性の権利獲得の長く困難な歴史を若い人たちにも伝えたい」との感想があった。

「女性問題は人権問題。本質は『人権尊重』の理念。堅苦しく地味で関心を引くのは難しいテーマだが、女・男とか、既婚・未婚、子のありなしに関係なく、誰もが人として自立し生きやすい社会をつくり上げるための考え方を伝えていくのが会の使命」と代表の藤井光子さんは語る。

課題は会員の高齢化と時代に合った活動。世代を超えて伝わる方法を模索している。連絡先044-944-7872。

(2016年4月2日 神奈川新聞掲載 市民記者 島田悦子)
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