2015年06月13日

多摩川河口干潟を楽しく調査する会〜豊かな生態系を学ぶ〜

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風そよぐ青空の下、スコップを手にした子どもたちの声が響き渡る。彼らの目線の先には多摩川の干潟が広がっている。5月17日、活動拠点の大師河原干潟館に、100人を超える親子や学生らが集まった。

ことしで10回目を迎えた「多摩川河口干潟 干潟学習会・生物調査(scop100)」。羽田周辺の水域環境を調査する目的で発足し、2013年の調査終了後も干潟に親しむ活動として続けられている。主催する「多摩川河口干潟を楽しく調査する会」の鈴木覚さんは「干潟に来て、みんなで楽しんでもらいたい」と意気込む。

潮の干満によって砂や泥が堆積し陸地となったり、川底となったりと、さまざまな姿を見せる干潟。子どもたちはスコップなどで採取した泥の中からシジミやカニなどを次々に探し出していく。生き物を採取した後は、干潟館で調査や計測を行い記録に残す。種類別に分類し、大きさや個数を数える。鈴木さんによると、現在、泥の中には数十種類の生物が生息し、場所により種類や大きさが異なるという。    

泥まみれの子どもたちは「カニがたくさん捕れて、とても楽しかった」と満面の笑み。豊かな生態系に触れ、楽しみながら学ぶ。発見の喜びとともに参加者にも笑顔が広がった。

(2015年6月13日 神奈川新聞掲載 市民記者 及川 真梨)
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2015年01月24日

NPO法人原発ゼロ市民共同かわさき発電所〜未来へ地域の力結集

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原発ゼロに向けて具体的な行動をしようと、昨年3月、20〜30代の若者が中心になって「原発ゼロ市民共同かわさき発電所」を設立した。行動の一歩として、市民活動を担う人たちと協力し、今月、太陽光パネル100枚の25キロワット発電所を完成させた。

「原発ゼロの一言に飛び付いた」と、理事の一人が所有しているマンションの屋上を提供=写真=。半年間で34人から10年間、無利子の建設費用800万円を得た。償還後の売電利益を再生可能エネルギーの普及に活用し、原発を必要としない未来をつくりたいからだ。

「ドイツが脱原発へかじ取りしたのは、再生可能エネルギーの実績があったからこそ。昨年、ドイツが電力消費量の再生可能エネルギー割合を25%にさせたのは地域の力。日本でもできる」と別の理事。

会員はそれぞれの得意分野で役割を果たしている。太陽光発電に詳しいメンバーは設備認定や設置業者との交渉を、経営サポート会社に勤める理事は帳簿作りやNPO設立申請を担う。アート部は会のPR映像を制作し、広報に一役買う。副理事長は中型運転免許を取得し視察旅行を2度実現させた。政策検討チームは条例案を練る。

「地域の力によって地域のエネルギーを賄う分散型社会を目指していきたい」と、理事長の川岸卓哉弁護士(29)は語る。

来月1日午後1時半から国際交流センターで、通電式記念講演会を行う。

(2015年1月24日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)
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2014年12月27日

堂前雅史さん〜「足元の自然」を守る

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「都市部の自然保護というのは、地域の人と顔を突き合わせ、どう折り合いをつけ守っていくかが大切」と言うのは、和光大学教授の堂前雅史さん(55)。

和光大学のある麻生区岡上は、多くは市街化調整区域と農業振興地域に指定され、市内では数少ない貴重な自然環境が残されている地区だ。堂前さんは岡上を「足元の自然」ととらえ2002年、学生と環境保全サークル「和光大学・かわ道楽」を結成し、その一員として活動に参加している。

08年には学内に「地域・流域共生センター」を設立し、「かわ道楽」と共に鶴見川流域の保全活動に関わる鶴見川流域ネットワーキングに参加、住民・行政との連携の拠点とした。翌年には、こうした学生の活動成果を学部教育に反映させるため約20科目に上る「地域・流域プログラム」を開発。ゲストティーチャーに岡上の元町内会長や伝統建築大工らを招いた。

学生たちは草刈りなどの活動だけでなく、地域の盆踊りや保育園の行事などにも参加する。麻生区文化協会夏休み親子教室などでは講師も務めた。

堂前さんは「地域のおじさん、おばさんは学生たちを一人前に扱ってくれる。その現場で学生は一市民としてのプライドを育みながら活動を続けている」と話していた。

(2014年12月27日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)
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