2015年11月07日

マンション管理組合発電所〜防災に備え太陽発電〜

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宮前区の小高い丘にあるマンション屋上に、合計12㌗の太陽光パネル42枚が2013年に設置された=写真。建設資金500万円は出資金や借入金、また寄付や補助金からのものでもない。マンション住民の力と工夫で生み出したお金である。

仕掛け人はトーカンマンション宮前平・管理組合理事長の秋里孝寿さん。工事会社の選択や工事方法の工夫で修繕費を黒字化したり、管理人や庭の手入れを自営化して得たりした資金を充てた。きっかけは11年の東日本大震災。計画停電で暗闇の中に放置される経験をして、「非常時にも電気を使えるように」と太陽光発電所を計画した。

エレベーター横に発電量を示すパネルを設置、開始日からの売電総額も表示するなど住民の関心を継続させている。非常時に太陽光の電気を誰でも使えるように防災訓練も行った。「賛同を得られたのは、無償で管理人を引き受けるなど、理事長が一生懸命やっていたからだ」と竹内茂副理事長は振り返る。

この活動に共感した吉岡正子さんは「素人でもできた」ノウハウを広めようと紹介DVDを制作し、今年マンション管理組合発電所を設立した。「日本人に必要なことは他人任せにせず自ら行動すること。私も自ら行動すべきと思い代表を引き受けた」と語る。

(2015年11月7日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)
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2015年09月12日

アミガサ事件100年の会〜先人の功績を未来へ〜

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昔、多摩川は暴れ川だった。流域住民は築堤を求め国に陳情を重ねるが進展きわまる。1914年9月16日未明、4カ所の村人数百人が八幡大神境内(中原区上平間)など各地に集結、直訴するため県庁を目指した。全員がかぶった目印の笠(かさ)からアミガサ事件と呼ばれる。やがて地域ぐるみの組織的な運動に広がり、群道をかさ上げした堤防を提案。有吉忠一知事が県費で築いた。

今、水害の恐れがなく安心して暮らせるのはこうした先人のおかげ。その功績を未来に伝えていこうと、2013年4月に平間・中丸子地区住民ら16人がアミガサ事件100年の会を設立した。

事件の内容は地元でさえ十分に浸透していない。会員の古老たちは「悪い事件ではないかと思い、子ども時分には聞き出せなかった」「本家のじいさんの勇気ある行動を覚えておきなさいと母親から言われた」と話す。

そこで事件から100年目の昨年、約200人の寄付を集め神社に記念碑を建立した。事件を伝えるため年間数回は講演会(=写真)や史跡散歩などの活動を続けている。小学生用の教材作りや記念誌発行も目指す。

「この輪を次の世代に引き継いでいきたい」と瀬戸美紀世事務局長(75)は語る。9月13日午前10時、八幡大神で、当時の再現と昔話をする101年祭を開催する。

(2015年9月12日 神奈川新聞掲載 市民記者 高橋喜宣)
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2015年08月29日

川崎区生ごみリサイクルの会〜循環社会へ喜び共に〜

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「川崎区生ごみリサイクルの会」は、生ごみのリサイクルを推進し、ごみの減量化を図ることを目的とし、2012年5月に設立された。きっかけは、川崎市内でこの活動を既に推進している麻生区の「環境を考え行動する会」による講習会だ。参加者の中から、川崎区でも「ダンボールコンポスト」による生ごみ減量を根付かせたい、という有志6人が集まって結成。

主な活動内容は、段ボール箱による生ごみ堆肥づくりの普及と、リサイクル実践者に対する個別相談。市地域女性連絡協議会との連携で実施している。

本年度は5月と7月に講習会を実施。おのおの、生ごみ堆肥を使って育てた花や野菜の収穫物を持ち寄り、成果を楽しんだ。

毎日、自宅の生ごみ量を計測している藤井恒夫さん(共同代表)は、「夫婦2人世帯で年間約120キロの生ごみ削減」を毎年実践している。「子どもたちにも、生ごみリサイクルを通して、循環型社会の必要性を感じてほしい」と話すのは吉越サチ子さん。

「集合住宅が多い川崎区ではプランター栽培が主になるが、アスパラガス、スイカやメロンの収穫も可能。成果は十分楽しめる」と和田三恵子さん(共同代表)。今後も地域のニーズに合った活動を展開していきたいと考えている。新規メンバーも随時募集中だ。

(2015年8月29日 神奈川新聞掲載 市民記者 渋澤和世)
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