2018年06月09日

海風の森をMAZUつくる会〜臨海部のオアシスに

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川崎駅からバスで約30分、川崎市川崎区の最東端に「海風の森(浮島町公園)」がある。この森は、川崎市の各区に1カ所「市民健康の森」を整備する事業の一環として誕生した。管理運営しているのは「海風の森をMAZUつくる会」だ。

2003年の会設立当初は松とキョウチクトウくらいしかなかった公園に植樹をし、ビオトープを設け生態系豊かな森をつくり上げた。現在、樹木の種類は120種類、草花は100種類以上にも及ぶ。ビオトープは、地震、近年の猛暑、周辺の開発などの影響で干上がってしまい、維持することが難しくなっている。

代表の小笠原由夫さん(88)は、「森の成長が目に見えることで次の活動につながる。臨海部の土地に合った植樹、自然に逆らわない森づくりを目指したい」と語る。

同会の主な活動は、植樹、草刈り(=写真)、枝払いなどで、月3回の割合で実施している。17年からは花壇を作り、ダリアやビオラを植えた。さらに環境学習の場として子供たちを招いてクラフト教室や昆虫観察会なども開催する。

会員の河野和子さん(68)は「この森は臨海部にありながら、河津桜の花見、ドングリ探し、冬芽の観察など四季折々に楽しみがある。お弁当を持って多くの人たちに遊びに来てほしい」と話す。

(2018年6月9日 神奈川新聞掲載 市民記者・吉川サナエ)
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2017年05月13日

高石みどりの会〜緑地を「交流の場」へ

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「身近にある緑地を大切に整備していきたい。気軽に立ち寄る地域の交流の場になるとうれしい」と「高石みどりの会」の代表大森雅也さん(54)が話す。

活動を始めた2015年、川崎市麻生区の高石特別緑地は、クズのつるが繁茂し、分け入ることが困難な状態だった。つるを除去し下草を刈ると、光が入り見通しがよくなった。植生分布を明らかにし、樹木には銘板を付けた。切り株は地際(じぎわ)まで切り込み、足元の安全も整えている(=写真)。事務局の飛永かの子さんは「緑地の整備は、流した汗の成果が見えてすがすがしい」と話す。

緑地を知ってもらおうと、「コーヒー片手に森を散策」や「クリスマスリース作り」「おいしい春」などのイベントを4回開いた。延べ40人の参加者の多くは「緑地の存在を初めて知った」ようだったという。

イベントでの里山体験から活動に加わった人もいる。土木を専攻する大学生会員の大森寛之さんは、緑地保全活動を通じ、人とのつながりも学ぶ。近所から見学に来てくれる人も現れ、緑地整備への関心が広がっているようだ。夏場は草木の成長が速く活動日の追加も検討中だ。地域の人の緑地への関心が保全活動やイベントに取り組む会員の励みとなる。緑地のイベントは今年も予定されている。問い合わせは、飛永さん電話 044-712-3088。

(2017年5月13日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)
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2017年03月25日

はるひ野里山学校〜成果は自然が答える

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「はるひ野里山学校」は、川崎市最西端のはるひ野・黒川地域(麻生区)の自然環境の維持・保全を目的として2005年に設立された市民団体だ。

主な活動場所は黒川谷ツ公園である。小田急多摩線はるひ野駅北側にある同公園は、湧水が流れ、水田跡の湿地、雑木林が広がる。農村集落であった面影が残り、この環境を守るために、一般開放は月に4回とし、同団体がその運営を担っている。

会員は25人。60代から70代が中心で、開放日と月4回程度の作業日は、ベテラン会員が交代でリーダーとなり、園内の動植物を観察、調査し、記録を残す。管理活動にも精を出し、生態系に大きな被害をもたらす外来生物、アメリカザリガニの駆除は09年から継続している。毎回捕獲数を記録し活動の柱になっている(=写真)。

昨年夏、設立当初からの会員で前代表の村上博さん(77)が5年の年月をかけ、準絶滅危惧の花「イヌタヌキモ」を復活させた。初夏にはホタルも増え、園内の変化に「成果は自然が答えを出してくれる」とほほ笑む。

地域のはるひ野小学校4年生の観察会支援も約10年になる。「草刈りに興味を持った子には鎌の使い方も教える。子どもの目線に立って、今後は観察から一歩進めた体験活動を学校に呼び掛けていきたい」と代表の田宮智さん(73)は話す。

(2017年3月25日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)
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