2018年09月15日

柿生おもちゃ病院〜愛着の品修復し笑顔

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柿生おもちゃ病院は日本おもちゃ病院協会に登録された全国約640施設の一つだ。2016年12月に発足し、17年1月から柿生地区会館(川崎市麻生区)で定期的に活動している。

代表の堀忠男さん(75)(=写真左)が、得意のモノづくりで社会に恩返ししたいという思いで仲間を募り、開院した。

70代中心の男性メンバー6人は、壊れて動かなくなった電動ぬいぐるみやミニカーなど、昨年は143件を修理した。修理には電流、赤外線、電波を測定し、故障箇所を素早く特定することが欠かせない。堀さんは検査機器や微細部品修理工具を自作して作業の効率化に取り組む。

「なおったよ!おかあさん」。会場で修理を見守っていた男の子が思わず声を上げる。子どもも大人も新しいおもちゃに買い替えるのではなく、「これじゃなきゃだめ」という愛着を持って来院する。ある老夫婦は米国で買ったオルゴールを持ち込んだ。修理が済み、クリスマスキャロルが流れてくると「ああ、この曲だったなぁ」と当時の思い出がよみがえったという。

「今後は3Dプリンターの導入や簡単な集積回路(IC)を自作して、100%の修理を目指していきたい」。堀さんはそう抱負を語る。

 毎月第2・第4土曜の午後1時から4時まで、柿生地区会館で開院。修理は無料。部品代は実費。問い合わせは、堀さん電話080(5535)0835。

(2018年9月15日 神奈川新聞掲載 市民記者・諸富滋)
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2018年09月01日

出会えるラジオ まるラジ〜若者の声を社会へ

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「出会えるラジオ まるラジ」は、若い世代が川崎から積極的に意見を発信し、人との出会いの場をつくる大学生の団体だ。2017年4月、水谷涼香さん(20)を中心に、高校時代の放送部の仲間で活動を始めた。

同団体が企画・運営する聴衆参加型ラジオ「出会えるラジオ まるラジ」(かわさきFM79.1MHz)は、同年10月に放送を開始。毎週木曜午後6時半から生放送している。パーソナリティーは、全員が放送部時代に全国大会で活躍した実績がある(=写真)。

社会で活躍する「おとな」のゲストをスタジオに迎える企画では「大人とは何か?」をテーマに対談する。若い世代が自分の将来について考えるきっかけをつくることが目的だ。

学生が「おとな」をゲストに迎える道のりは簡単ではない。読み聞かせ師・作家の「聞かせ屋。けいたろう」さんは、初めてのオファーから半年後、メンバーの番組づくりへの熱意や成果に共感して出演に至った。
番組で出会った「おとな」たちの生き方をフリーペーパー「まるラジ おとな図鑑」にまとめ、5千部発行する。資金はクラウドファンディングで集め、全てメンバーの手で製作した。

「自分たちがやっていることに世間から共感してもらえたら」と水谷さんは目を輝かせる。番組詳細は同団体ホームページhttp://maruraji.com/

(2018年9月1日 神奈川新聞掲載 市民記者・大谷ゆう子)
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2018年08月25日

ぴんころの会〜作品はオンリーワン

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捨てられていくものに再び命を与えたいと、2017年4月に「ぴんころの会」(川崎市川崎区)は生まれた。会の名称には、人生の最期まで元気に活動しようという願いが込められている。

代表の島村艶子さん(71)(=写真右奥)は「ごみとして捨てられるものを再生する活動の源は、もったいないと思う強い気持ちです」と語る。島村さんの思いに賛同した30〜70代の会員20人は、着物や洋服、セーターなどの不用品を老人ホームや町会、知り合いなどから集める。

これらの材料に、刺しゅうや金箔(きんぱく)で絵を描きタペストリーやバッグに仕上げる。はかまはのれんに、手拭いはポシェットに生まれ変わる。作品は製作者の個性が出るよう心を込めて作るという。どれも他にはないオンリーワンだ。

出来上がった作品は、貸しギャラリーなどで展示販売をするが、いつもほぼ完売する。売り上げの半分は会の活動資金に、半分は製作者が受け取る。会員のやりがいを生み出す仕組みだ。

最年少会員の加納直子さん(39)は「ここでの物作りは、企業の商品開発と同じです」と真剣な眼差しで作業を進める。今後の予定は、9月19日から21日まで東京都品川区の「旗の台ギャラリーながおか」で「もったいない市」を開き展示即売を行う。

(2018年8月25日 神奈川新聞掲載 市民記者・吉川サナエ)
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