2018年05月19日

朗読ボランティアグループかざぐるま〜信頼と声でつながる

かざぐるま(小).jpg

「朗読ボランティアグループかざぐるま」は、視覚障害者の役に立ちたいという思いで1986年に「出前朗読」のサービスから活動を開始した。会員が利用者宅へ直接訪問し、書類や取扱説明書など要望に応じて対面で朗読する。担当者は利用者ごとに決まっており、お互いに信頼関係で結ばれている。

また、視覚障害関係や地域の情報などを録音した「かざぐるま情報」を年6回、20人に届けている。「イベントやコンサート情報が楽しみ」「視覚障害関連の新しい情報や便利グッズの紹介がうれしい」と好評だ。

会員は21人で60代が中心。会員の椎名耕平さん(42)(=写真中央)は、「正しい発音やアクセント、美しい日本語を意識するようになった」と話す。

代表の塩田道子さん(65)(=写真左)は、「利用者の方々は皆さん前向きで意欲的。新型レンジの使い方をマスターして料理に挑戦、詩作してコンクールに応募、登山する方まで。私たちの方がかえって元気をもらえます」と語る。

毎年6月、川崎市中部身体障害者福祉会館(中原区)主催の「音声訳ボランティア講座」(毎週土曜日・全4回)に協力。感情を入れずに正確に読む音声訳の基礎を学んでもらい、朗読を楽しみながらできるボランティア養成講座となっている。講座の問い合わせは同会館 電話044(733)9675。

(2018年5月19日 神奈川新聞掲載 市民記者・鴇田恵子)
posted by 市民発担当 at 16:32| Comment(0) | 福祉・医療・保健
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