2017年12月16日

傾聴たかつ〜あなたのそばにいる

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思い出や悩み、寂しさなどに注意深く耳を傾ける「こころの援助活動」をしている。中里良三さん(71)(=写真左)が代表を務める「傾聴たかつ」は2008年に14人で始まった。子育てや介護などに一段落し「何か人の役に立ちたい」会員は今では31人に増えた。

依頼を受けて訪問するのは高齢者の介護施設や個人宅などで、認知機能が衰えた人も多い。笑顔で視線を合わせあいさつし、話し掛ける。地道に訪問を重ねることで信頼関係が築かれていく。

会員の日比すま子さん(67)(=同右奥)は、訪問時間が過ぎ、立ち上がろうとした時、服を引かれて言われた。「ありがとう。あなたの手で心も体も温かくなった」。その日、しゃべらなかった高齢女性のそばで「じゃあ、手を握っていてもいいですか」と尋ねると、まばたきで「いいよ」のサインを示してくれたのだ。

中里さんは面談を拒絶する男性へ2年間、名前を呼び、あいさつを続けた。ある日、「なんだよ、何を話せばいいんだよ」と言われ、趣味、家族などの話を途切れることなく聴かせてもらった「『重く構えた心の扉』を少し開けてくれました。よかったと思います」

中里さんは続ける。「傾聴の相手は認知症や身体障害、孤独などと日々闘っている。そこに耳を傾け、受け入れ、共感することで相手の心が和むようです。『あなたのそばにいますよ』という姿勢でそのお手伝いをしています」

(2017年12月16日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)
posted by 市民発担当 at 16:49| Comment(0) | 福祉・医療・保健
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