2017年07月29日

長尾台コミュニティバス利用者協議会〜あじさい号を次代へ

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川崎市多摩区長尾台の丘陵地を青色に輝くバスが走る。コミュニティーバス「あじさい号」(=写真)だ。「このバスがあるから仕事に行ける」「なくては困る」という乗客の声は、バスが地域の足として定着したことを物語る。

「電車やバス路線から離れた長尾台にバスを」と2008年、「長尾台コミュニティ交通導入推進協議会」が設立。6年後、本格運行にこぎ着けたことで「長尾台コミュニティバス利用者協議会」に移行した。

会長の児井(こい)正臣さん(72)と会員13人は、「車がなくても」「高齢になっても」生活ができる、エコで住みやすいまちを目指す。「あじさい号」のダイヤは、朝6時台から夜10時台までと路線バス並みに幅広く、通勤時間帯の本数が多い。

「自分たちの住む所は、自分たちで良くしたい」という協議会のメンバーはバスの本格運行後、ルート図や乗り継ぎダイヤ表を作成し、各戸に配布するなど、「あじさい号」を住民の手で育てていこうと、バス利用を呼び掛けた。乗客には毎年、利用実態調査を行い検証を続ける。

また、「あじさい号」の車内では、折々の写真や地域の子どもの絵を展示する。7月は、多摩区の名所の写真を展示中だ。

児井さんは「都市部の交通空白地帯の問題は深刻。他地域で同様の計画があれば、経験を生かして応援したい」と話している。

(2017年7月29日 神奈川新聞掲載 市民記者・横山知恵子)
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2017年07月22日

川崎市子ども夢パーク支援委員会〜「自由な発想」支える

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 地元の人たちの協力で育てた畑のズッキーニを、廃材から作った薪(まき)のたき火で焼く子どもたち。そのそばには全身びしょぬれ、泥だらけになって遊べる土の山や池がある。

JR南武線津田山駅近くの川崎市子ども夢パークは「子どもたちが自由な発想で、遊び、学び、つくり続ける居場所」が基本理念。遊び場は完成形ではなく最低限のものだけを用意して、子どもたちが自分の力の限界に挑戦し、安心して失敗できる環境づくりに力を注いできた。

市子ども夢パーク支援委員会は、基本理念を体現するために夢パークの運営に市民の立場で参画、活動している団体だ。現在のメンバーは中心となる6人を含めた10人。

毎月、夢パークの利用者懇談会である「つくりつづける会」を開催し、子どもを含めた利用者からの声を運営に反映させている。同委員会は「親子でもっとあそぼう会」「遊び場交流会」「絵本交換会」なども主催、夢パークの基本理念や遊び場の魅力を広く伝えている。

委員長の中島要さん(46)(=写真)は「夢パークは川崎で一番、市民参加が実践されている施設だと思う。子どもたちの遊び場をさらに魅力的なものにするために、イベントや委員会の活動に興味がある人は、積極的に参加してほしい」と呼び掛けている。

(2017年7月22日 神奈川新聞掲載 市民記者・山田和彦)
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2017年07月15日

ふれあいサロン・さつか〜自宅サロンでの挑戦

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「他ではやらないことをやる」と2007年、西村颯香(さつか)さん(74)は自宅(宮前区)を開放し、高齢者ミニデイサービス「ふれあいサロン・さつか」を開設した。

同サロンは月3回、木曜日に開かれる。毎月の活動内容は約10人のスタッフ定例会で意見を出し合い決める(=写真)。スタッフ持ち寄りによる昼食会があるほか、春にはお花見に出かける。昨年秋からは近所のスーパーに車で行く「お買い物ツアー」を開始。坂道が多く商店がない住宅街に暮らす利用者は、日頃宅配などで食品や日用品を買っている。「本当はこうして自分の目で確かめて買いたい」と好評だ。

現在、西村さんは、田園調布学園大学大学院に通う。二十数年前に夫が交通事故で高次脳機能障害者となったことで介護が「自分ごと」になり、YMCA福祉専門学校に進んだ。その後、夫は地域の人に支えられながら他界。自身の老いに向き合ううち、地域に恩返しをしたいと福祉相談へ道が定まった。同大学に編入、卒業後に同サロンを開き、今は「子どもと高齢者」をテーマに新たな学びに挑んでいる。

サロン開設10年。立ち上げ時からのスタッフ山本香子さん(74)は「颯香さんは常に新しい風を運んでくる。それを感じて何でも言い合える仲間がここにいる」と笑顔で話していた。

(2017年7月15日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)
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