2017年01月28日

紙ふうせんの会〜介護苦に希望の道筋

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川崎区田島町に、認知症の家族を介護している人々が集う場所がある。認知症患者を抱える家族会「紙ふうせんの会」だ。介護当事者、既に看取った人を含め30人の会員がいる。

家族介護で途方に暮れていた3家族が保健師を介して出会い、悩みを語り合ううち、「認知症患者の家族同士がもっと身近に支えあえる場所を作りたい」と1989年に誕生した。

会の活動は、月1回の例会と、身近な風景を色鮮やかに描いた挿絵と手書きの文字がぬくもりを感じさせる会報誌の発行だ。例会では、仲間の経験談や失敗談から介護のヒントを得ることもある。

事務局の五十嵐のり子さん(80)=写真左=は、「介護は長男の嫁がして当たり前と言われた時代。介護のため離職をした辛さや孤独に誰も気付いてはくれなかった」と、夫の祖母、両親の3人を介護した当時を振り返る。

「介護者は孤立や自己嫌悪に苦しむ人が多い。社会的サービスを利用して自分だけの時間を大切にするとともに、介護に行き詰ったときには、1人で抱えずに例会に参加して、ストレス発散の場にしてほしい。」と代表の井上まさ子さん(68)=写真右=は呼びかけている。

(2017年1月28日 神奈川新聞掲載 市民記者・渋澤 和世)
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2017年01月21日

こすぎの大学〜多世代が集う学び舎

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こすぎの大学は、武蔵小杉地区に在住、在勤、関心がある人たちが毎月第2金曜日の夜、自由に楽しく集う学び舎(や)だ。

2013年9月、武蔵小杉の読書会のメンバーが、地域を知り、自分たちで課題を見つけて解決する場として立ち上げた。運営メンバーの岡本克彦さんらが勤務先の企業で培った、部門を超えて人的ネットワークを築く手法で活動を広げ、今月は47回目の講座を中原区役所で開いた。

毎回、武蔵小杉に関わりをもつ講師を「先生」として招き、会社員、行政職員、子連れのワーキングマザー、大学生など多様な世代がみな等しく「生徒」となる。昨年10月には「武蔵小杉の多様性と可能性」と題して市の新ブランドメッセージ「Colors, Future!いろいろって、未来」の担当者を迎え策定の経緯を聞いた。そこから各自キーワードを出し、グループワークを重ねキャッチコピーを発表(=写真)。大田区も二子玉川も横浜も「ほぼカワサキ」とのコピーに、会場は笑いで包まれた。

約1時間半を4時限に分け、授業はテンポよく進む。最後にグループで一つの答えを出す仕組み参加者に好評で、毎回20〜30人が集まる。「大きくしない、無理しない、自分も楽しむ」と運営メンバーは会社員、地元商店主、PTAに関わる主婦と多彩だ。

(2017年1月21日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)
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2017年01月14日

NPO法人まなの樹〜発達障害児に自信を

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NPO法人まなの樹は、専門講師による軽度発達障害児のための学習と社会性訓練の場を運営してきた。14年間で700人以上の子どもと向き合い、7千種以上のオリジナル教材を蓄積。この成果を学習指導者や保護者に広く活用してもらおうと、データベース化して昨年11月、かながわボランティアフェスタでお披露目をした(=写真)。

発達障害児の特徴の一つとして、ある事柄に驚くほどの知識がある反面、カレンダーや時間の仕組みなど誰もが知っていることを知らないことも。それぞれの子どもの特性と状態に合わせた教材を選べる仕組みだ。

このデータベースを利用した個人向け通信教育では、保護者が指導者となる。家庭で保護者と一緒に学べる新しい形の通信教育で、まなの樹が1問ごとに指導方法を伝授する。できることに注目し、バツは決して付けない。間違えた箇所はやり直し、最後に大きなマルを付ける。正解という意味だけではなく、「よくがんばった」という印だ。そうすると、子どもに安心感が生まれ、自信が付く。

「この教材は成績を上げるためではなく、子どもの新しい一面を探し出すもの」と専門相談員の滝なつ子さん(33)。「診断名を理解するのでなく、何に困っていてどう解決するか、話し合えるような社会にしていきたい」と代表の斎藤敬子さん(54)は語る。

(2017年1月14日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)
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