2016年06月25日

久地円筒分水サポートクラブ〜憩いの場保全に尽力

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高津区久地にある国登録有形文化財「久地円筒分水」は、二ケ領用水の水を田畑の利用面積に応じて四つの堀に正確に分水するための施設。当時の最新土木技術を駆使し考案された装置で1941年に完成した。

時代が変わって、分水する役目はほぼなくなり市民が集う憩いの場に変わった。コミュニティーと魅力ある地域づくりを目指す有志により、2010年3月に結成された「久地円筒分水サポートクラブ」が、その維持管理とガイドおよび近隣小学校の学習支援を担っている。

毎月第4月曜日の午前10時から、同分水内のコケや藻の除去、周辺広場の雑草取り、芝刈り、ゴミ収集など清掃活動にいそしむ(=写真)。7〜9月は暑さを避け午前8時30分から開始。それぞれ担当する作業をこなし、休憩するときは一斉に木陰に集まり談笑しながら水分を補給する。

桜が咲く季節はひときわ美しい景観となり、お花見や散策する人でにぎわう。これまで同広場で「円筒分水スプリングフェスタ」などが開催されたが、駐車・駐輪スペースやトイレがないなど、イベント開催に不可欠な課題も残る。

代表の吉田威一郎さんは「歴史ある貴重なこの水辺を活用しながら守り、後世に伝えていきたい」と抱負を語る。ガイド依頼は高津区役所企画課 電話044−861−3135。

(2016年6月25日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)
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2016年06月18日

就学就労支援フリッズ〜不登校の親子ら支え

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「勉強は自分を守り生き抜いていくためのもの。今、逆に牙をそぎ、個性を奪う結果になっている」と就学就労支援フリッズの大谷俊代表(36)は唱える。

大谷さんは大学院博士後期課程卒業後も学者を目指してきた。日本能力開発推進協会の心理カウンセラーでもある。下町色が濃い中原区新丸子で塾講師として働くうち、「自分の汚さを隠さず自由に生きる」子どもたちに出会い、「研究ではこういう興奮は味わえない」というほど、競争社会の大学では見えなかった世界を見た。学者への道をやめ、困難を抱える子どもたちを理解しながら支援に乗り出そうと、2015年に団体を設立した。

中でも困っているのは不登校の子どもや保護者。そこで、ゲームをしたり、お菓子を食べたり、何でもでき、仲間づくりの場となる「小さな秘密基地」を開いた。一緒に遊びながら勉強や進路相談にも応じるようにしている(=写真)。「どうせオール1だけど、学校で人生が決められるのはつらいね」と子どもは本音をぶつける。解決に向けて、苦しい状況に置かれている親との対話にも力を入れる。

「不登校は問題だと思っていない。学校は行くものだというあり方への反抗だ。勇気のある行動と理解してあげることも必要だろう」と大谷さんは語る。

(2016年6月18日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)
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2016年06月11日

語りの会ストーリーテリング幸〜昔話で心の成長願う

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昔話は知恵やユーモアにあふれ生きる力を養う―。「語りの会ストーリーテリング幸」(代表平安真理さん(=写真前列中央))は、それを子どもたちに伝えようと物語を暗記し、生の声で語りかけ続け17年になる。

会員はまず、日本や世界のたくさんの昔話の中から、お気に入りを探して選ぶ。心に物語の風景を描き、人物像を描き上げていく。「伝えたい」との思いが、「語る」けいこを繰り返させる。

毎年6月から始まる小学校への出前のお話会は、1年から6年までの各クラスの授業へ参加し行う。13人の会員が2日間、真剣に取り組む活動だ。文字を読まないから児童一人一人の表情と向き合いながら語る。目と目が合い、児童は「私に向かって話してくれている」と感じられるという。語り手と聴き手のコミュニケーションが生まれ、新たな物語が作られる。

幸図書館で催す10月と2月の「大人のためのお話会」、8月の「ようこそこわいお話の世界へ」も続く。参加者から「情景が浮かび話に引き込まれた」と好評だ。

「子どもたちが昔話の世界を想像することを通して、豊かな心の成長につながってほしい。そう願って続けている」と会員らは笑顔を見せた。同会の問い合わせは、幸図書館 電話044(541)3915。

(2016年6月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)
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