2016年04月23日

クローバー韓国語学堂〜母語学習で「新手法」

CIMG6642-1.jpg

韓国にルーツをもつ子どもたちが母語を学ぶ場所は年々限られてきている。地域の中で対象となる子どもの数が少ないことや、子どもはレベル差が激しく体系的な学習が成立しにくいため、運営が収益につながりにくいことも提供する団体が増えない原因という。

川崎市幸区にある「クローバー韓国語学堂」の代表、朴海淑(パク・ヘスク)さん(53)(=写真)は、「母語と日本語の上達は相互依存の関係にある。学習意欲の高い子どもたちに母語を学べる環境を整えてあげたい」と考え、昨年から新たな試みに挑戦中だ。

3年間、韓国語を継続学習した小学生3人を、大人の初・中・上級クラスに1人ずつ参加させ、 授業の成立具合を観察した。子どもは、目で見て耳で聞いたことを素直に覚えるため、理解が早い。子どもが大人の中に入ることで、双方が意欲的に取り組むようになる、というメリットがあることが分かってきた。

「この取り組みが成功すれば、母語を学習する環境が増える。地域で救われる子どもが1人でも増えてくれればうれしい」と朴さんは語る。

今後は、自らの韓国語講師のネットワークを通じて、今回の取り組みから得られた教え方や教材の選び方などのノウハウを伝えていく予定だ。

(2016年4月23日 神奈川新聞掲載 市民記者・渋澤和世)
posted by 市民発担当 at 18:06| Comment(0) | 国際・平和

2016年04月16日

日本だじゃれ活用協会〜奥深い言葉遊び広め

IMG_6799-1.jpg

特別な道具や広い場所はいらず、普段使っている言葉で楽しい世界がつくれる言葉遊びが「だじゃれ」だ。江戸時代にも「一斗二升五合」を「ごしょうばい・ますます・はんじょう」と読ませた言葉があるように、日本人は言葉遊びのDNAをもっているようだ。

「一般社団法人日本だじゃれ活用協会」の鈴木英智佳さん(41)は、人と人とのコミュニケーションを円滑にするツールとして「だじゃれ」に着目した。2014年に同協会を設立し、現在 9人のメンバーが、この魅力を伝えるワークショップを全国で開催している。

15年10月には、市立久本小学校(高津区)に招かれ、国語学習の一環として「だじゃれ川柳」の授業を任された(=写真)。作り方を教える合間にも、「カーテン、かってに閉めて」など、だじゃれを連発して教室を和ませた。子どもたちも「どんぐりが どんどんクリに 見えてきた」「お客さま サンマを買うなら 3万円」などと発表し、クスクスと仲間の笑いを誘った。

「だじゃれは、語彙(ごい)力も創造性も必要で奥深い。『DAJARE』が世界でも通用する言葉になるとうれしい。将来、介護福祉施設でイベントを実施し、高齢者がだじゃれつくりを楽しみながら認知症予防などで役立てられたら」と鈴木さんは夢を語る。 

(2016年4月16日 神奈川新聞掲載 市民記者・植木昌昭)
posted by 市民発担当 at 18:29| Comment(0) | 文化・芸術

2016年04月09日

NPO法人川崎介護福祉士会〜安心の地域へ講習会〜

IMG_5096-1.jpg

「車いすは元気な人は使わない。便利だが使い方を間違うと危険にもなる」と大戸小学校4年生が車いすの体験講習を受けた(=写真)。「レバーを踏み込んで障害物を越えるのが一番難しい」と児童。一緒に参加した教諭は「持ち上げられる時は怖いので、声掛けが必要だということが分かった」と話す。

講師を派遣したのはNPO法人川崎介護福祉士会。ホームヘルパー研修を通じて知り合った人たちが「手助けを必要とする人にとって安心して暮らせる地域」を目指し団体を設立。10年後の2009年には一般の人も会にかかわれるようにとNPO法人化した。

会員は現在、114人。市内7区それぞれの会員が自分の住む地域の学校、企業、銀行、町内会などの要請を受けて、車いす体験講座などをボランティアで開き、介護技術を教えている。これが会員同士の仲間づくりにも役立っている。

また、介護技術向上と人材育成のために毎年5回、生涯研修講座を開催している。参加しやすいようにと、本年度からこの講座を無料とした。運営費は会費のほか、自分たちの能力を発揮して得た資金をあてている。
          
「会員の声を吸収し、活動してよかったと実感が湧く会にしていきたい」と横手修治理事長は語る。

(2016年4月9日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)
posted by 市民発担当 at 17:12| Comment(0) | 福祉・医療・保健