2016年02月27日

NPO法人えがお〜外出は社会との接点〜

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宮前区馬絹にある「NPO法人えがお」は今年で創業2年目。従業員5人、車いすごと乗車可能な福祉車両を含む2台で「外出同行支援サービス」を提供している。

同サービスは、外出に不安がある人は介護や障がい認定を受けていない人でも利用でき、通院・通学・買い物・旅行など利用目的はさまざま。現在、約90人が利用している。

代表の林洋さんは、桜島が見える鹿児島市出身。川崎市内の大手電機メーカーに26年間勤務。がんで闘病中だった叔父が介護士との会話で元気になる姿を見て、自分も「人を勇気づけられる存在になりたい」と介護職に転身を決める。

その後、川崎区内のデイサービス施設長を経験。「外出困難な方は、社会との接触が極端に少なくなる」と痛感する。外出することで社会に参加し元気になってもらいたいと、NPO法人を設立した。

宮前区在住の斉藤英子さん(=写真右)は、週に1回、買物で外出同行支援サービスを利用する。「外出は気分転換になり、楽しみ。スタッフの方は家族のようです」と話す。

「お客さまの予約が重なり、対応できない時が一番つらいことです。忙しいことは苦になりません」と代表の林さん。「将来は地域ごとに誰もが気軽に集まれるコミュニティセンターをつくることが目標」と語る。

(2016年2月27日 神奈川新聞掲載 市民記者 加藤紀広)
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2016年02月20日

「チーム・パーキンソン」〜心の重荷 軽くしたい〜

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「同じ苦しみを持つ仲間と話し合い、支え合いたい。社会との接点を広げたい」。こう願うパーキンソン病を患う人たちが「チーム・パーキンソン」(中原区)をつくった。毎月第1土曜日に集まり心を開いたおしゃべりで孤立から抜け出そうとしている。

この病は、手の震え、筋肉のこわばり、動作の緩慢、姿勢保持の困難などが生じる。治療法がない厚労省指定の難病で、薬による対処療法を行うしかない。代表の荻原淳さん(50)も薬の副作用で自制できない不規則で激しい手足や首の揺れが続く。揺れで買い物代金がばらまかれたとき、後ろに舌打つ音を聞いた。しかし胸中は「並ぶ人に申し訳ない」。

荻原さんは「同じ苦しみの時間を刻んでいる人は多い。みんなで集まれば背負った重荷が軽くなるはず」と積極的に動いた。医療関係者が手を差し伸べる、笑いヨガの先生が支援する、専修大学の学生が「パーキンソン病のPR映像」作りに協力するなど、踏み出したことが出会いを広げている。

メンバー(=写真)はいう。「ここに集まれることが心のよりどころです」。「同じ苦しみと向き合う一人一人が欠かせない存在という『気づき』をベースにしたチームを目指し、新しい仲間を増やしたい」。会合の準備、片付け、移送を手伝うボランティアを求めている。

(2016年2月20日 神奈川新聞掲載 市民記者 高橋喜宣)
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2016年02月13日

里親支援機関キーアセット〜愛情深い伴走者育成〜

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里親は、子どもがほしい親のためではなく、家庭を必要とする子どものための制度だ。子どもには自分だけを見てくれる大人が必要で、家庭での体験が社会に出た時の強みになる。だが、日本ではこの里親制度はほとんど知られていなく、受け入れも少ない。

「この状況を何とかして改善したい」という思いで、里親支援の専門機関として2010年、NPO法人キーアセットが大阪に立ち上げられ、14年には川崎オフィスが開設された。

「家族と暮らすことができない子どもは日本にどれくらいいるでしょう」と、里親説明会を毎月市内各所で実施している(=写真)。答えは4万6千人。こうした子どもの多くに親がおり、およそ3分の1は虐待や養育放棄を受け、乳児院や児童養護施設、または里親家庭で暮らしているという現状を知ってもらうことから始まる。

川崎市から里親支援事業を受託し、独自に開発した参加型トレーニングプログラムで里親登録まで支援する。里親になるには面接だけでも3回実施するなど、対話を重視し時間をかけて、参加者が深い愛情と正しい理解をもった里親になってもらえるよう努めている。

マネージャーの榑沼(くれぬま)あづささんは「里親が地域に根付くよう里親の伴走者を目指したい」と語る。

(2016年2月13日 神奈川新聞掲載 市民記者 高橋喜宣)
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