2015年12月26日

和光大学地域連携研究センター〜学生が市民に育つ場〜

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和光大学は川崎市と町田市に隣接し、里山に囲まれた環境にある。従来から「鶴見川流域ネットワーキング」などの自然保護活動への参加や、「禅寺丸柿ワイン」などで川崎市麻生区岡上地域の人たちとの協働などが実施されてきた。さらに地域に対しての窓口を明確にし、積極的に交流することで地域が求めている課題を探ることを目的として「地域連携研究センター」が、2016年4月に開設される。

同大学は、学生の地域活動に対して、ノーサポート・ノーコントロールを原則として、学生の自主性を重んじ、活動を支えてきた。センター設立を機に、学生が持つパワーをさらに地域と結びつけ、社会教育の充実、継続的な地域貢献拡大を目指している。この地域連携の思いは11月に開催された設立記念フォーラム=写真=で参加者に強く訴えられた。既に、岡上の農家と連携したワイン醸造のためのブドウの栽培が始まっている。また、「麻生市民交流館やまゆり」における講座の開設などの検討も進められている。

「生き方が多様化するなか、社会活動に受け身でなく、自ら進んで参加する学生が市民として育ち、和光大学が地域にあって良かったと言われる存在でありたい」と、4月にセンター長に就任する予定の小林猛久教授は語った。

(2015年12月26日 神奈川新聞掲載 市民記者・植木昌昭)    
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2015年12月19日

活き生きクラブ〜ITでシニアつなぐ〜

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シニア世代にスマートフォンやタブレットなどを活用して便利で楽しい暮らしを届けようと活動する「活き生きクラブ」。現在、中原市民館会議室で個別相談形式の講習会を週1回、毎月4回開いている(=写真)。

代表の菰田浩さん(43)は情報通信(IT)系の自営業で3人の子を持つ。子ども会など地域で出会うシニアたちからスマートフォンなどの使い方の質問をよく受ける。その度に「個々に必要な設定や機能を整理して、便利な機能を選んで使えば、もっと暮らしが楽しくなるはず」と思い、同業・同年代の仲間に呼びかけ、2014年9月から活動しており、現在コアメンバーが5人いる。

講習会にはシニアが自らのスマホやタブレットなどを持ってやってくる。「今日のお困りごとは何ですか」と一人ひとりに声をかけ一緒に画面を見ながら「乗り換え案内を使いたいのに必要ない地図が出る。消し方がわからない」など個々の質問に時には図を描いて丁寧に答えていく。

口コミで広がり、ひとり、友達、夫婦でと毎回十数名が来る。顔なじみになり教え合う姿も生まれてきた。開講時から通う原山桂子さん(73)は「発表会のプログラム作りが上達してうれしい」と笑顔を見せていた。問い合わせは、菰田さん 電話090(6015)8805。

(2015年12月19日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ) 
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2015年12月12日

障がい福祉事業所レジネス〜「固有の価値」と活用〜

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障がい者を、固有の価値を持った人として、社会に活(い)かしたい。そんな想いによって、2012年、川崎市指定障がい福祉事業所レジネスが中原区木月に誕生した。利用登録者は20人。現在全員が心に病を抱えている。

「とにかくミーティング」「みんなでつくる職場」を目標に掲げる。作業の前に必ずミーティングをし、お互いに体調や気持ちを話す。自分や病を知ることが大事と考えている。そこで毎月、外部の人も参加できる「当事者研究」を併設のカフェピアで行うことにした(=写真)。

苦労の意味や状況を反映した「病名」を自分で付けることから始める。医学的な病名ではない。11月の会では「人が気になる」がテーマに出された。人の表情に過剰反応し、テレビの中の人物や電話の声にさえ苦痛を感じるというパターンを可視化し、自分を客観的にみる。専門家や仲間でなく、解決の主体は自分自身にある。「携帯電話のアンテナのように受信力が強すぎるのではないか」と仲間がサポート。「自分の話をこんなにしたのは初めてだ。アンテナの受信力を減らすように研究していきたい」とテーマ出題者の笑顔がはじける。

「事業所運営と当事者サポートという相反する仕事で苦労はするが、皆さんから元気をもらっている」と斉藤剛所長(36)は語る。

(2015年12月12日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)
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