2017年03月25日

はるひ野里山学校〜成果は自然が答える

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「はるひ野里山学校」は、川崎市最西端のはるひ野・黒川地域(麻生区)の自然環境の維持・保全を目的として2005年に設立された市民団体だ。

主な活動場所は黒川谷ツ公園である。小田急多摩線はるひ野駅北側にある同公園は、湧水が流れ、水田跡の湿地、雑木林が広がる。農村集落であった面影が残り、この環境を守るために、一般開放は月に4回とし、同団体がその運営を担っている。

会員は25人。60代から70代が中心で、開放日と月4回程度の作業日は、ベテラン会員が交代でリーダーとなり、園内の動植物を観察、調査し、記録を残す。管理活動にも精を出し、生態系に大きな被害をもたらす外来生物、アメリカザリガニの駆除は09年から継続している。毎回捕獲数を記録し活動の柱になっている(=写真)。

昨年夏、設立当初からの会員で前代表の村上博さん(77)が5年の年月をかけ、準絶滅危惧の花「イヌタヌキモ」を復活させた。初夏にはホタルも増え、園内の変化に「成果は自然が答えを出してくれる」とほほ笑む。

地域のはるひ野小学校4年生の観察会支援も約10年になる。「草刈りに興味を持った子には鎌の使い方も教える。子どもの目線に立って、今後は観察から一歩進めた体験活動を学校に呼び掛けていきたい」と代表の田宮智さん(73)は話す。

(2017年3月25日 神奈川新聞掲載 市民記者・清水まゆみ)
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2017年03月18日

NPO法人セルフ・カウンセリング普及協会〜自分を知り充実人生

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人間関係での気持ちのすれ違いは、それぞれの「モノサシ(価値観)」の違いに原因がある。その差異に気がつくことで、心地よい関わりをつくる力を身につけられる。

「セルフ・カウンセリング」はカウンセラーに頼るのではなく、自分自身をカウンセリングし問題解決をする論理的手法だ。心理学者の渡辺康麿さんが40年以上前に創案し、子育て中の母親を中心に広まった。企業からの研修依頼の増加を機に、渡辺さんの妻の渡辺ミサ理事長が中心となり2006年、「NPO法人セルフ・カウンセリング普及協会」が設立された。

会員は約120人。主な活動は、セルフ・カウンセリング理論を多くの人に伝えるための広報活動、講師育成の講習会、コミュニケーション講座のセミナー(=写真)開催だ。教育現場、介護職など、対人スキルを必要とする参加者が多い。

カウンセリングはワークシートを使い自分の気持ちを書き出すことから始まる。自分を理解し肯定することで心に余裕ができ、他者への理解が深まりコミュニケーションを生む。

「この方法をより多くの人に知ってもらい、かけがえのない人生を充実して生きていただきたい」と理事の山下優子さん(48)は話す。「講習前は暗く硬い表情をしていた人が、終わる頃には笑顔になった。人と心が通じ合ったと感じられる瞬間がとてもうれしい」

同協会の連絡はメール self-c@jt7.so-net.ne.jp

(2017年3月18日 神奈川新聞掲載 市民記者・島田悦子)
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2017年03月11日

須摩修一さん〜南相馬へ運び400人

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「福島のために何ができるかって?一人でも多くの人を連れて見に来てほしい」。福島県南相馬市民のこの一言が川崎市幸区在住の須摩修一さん(60)を変えた。東日本大震災の翌年から南相馬ツアーを29回実施し、自ら運転するバスで延べ約400人を現地に運んでいる(=写真)。

すべてのツアーに同行した南相馬ボランティアガイドの長谷川明さんは「この活動はありがたい。震災から6年たっても、いまだ崩れた家屋が解体されないまま放置されている。このような現状はここでしか感じてもらえないから」と話す。

ツアーの6割がリピーターだ。「見学だけでなく、現地のいろいろな方々の話を聞けるので、毎回新鮮な印象を受ける。ツアー参加をきっかけに、昨年から川崎市内で原発災害写真展を開催。11日に軽井沢(長野県)で開催される東日本大震災写真展に写真を提供する」とは17回最多参加者の言葉だ。

このツアーを通じて、参加者同士だけではなく、南相馬市立総合病院長などお互いに知らない震災の語り手たちの交流も生まれた。やがて、南相馬の人たちも川崎や東京に来て講演をするなど、交流が一層深まっている。

「福島を応援したいと思う人たちが一番の理解者だ。友達のつながりから始まって、こんなに人が集まるようになるとは思わなかった。65歳までは続けたい」と須摩さんは語る。

(2017年3月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)
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