2017年02月18日

すずの会〜住民主体の地域ケア

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「自分たちの介護経験を地域で生かし、介護をする家族をサポートできないか。行き場を失った家族や当事者の集う場所が欲しい」。こんな思いで、PTA仲間5人が22年前、すずの会を結成した。現在会員は72人。2014年には、いつでも利用できる拠点をと、宮前区野川にすずの家をオープンした。

ここでは週2度、「ミニデイ」を開いている(=写真)。利用者の会話が弾み、楽しみの場になっている。ボランティア手作りの昼食は皆完食だ。地域包括支援センターからの依頼で受け入れた70代の男性は、当時事業に失敗し、家族とも別れた独り暮らしの生活保護受給者。リストカットを繰り返す重度のうつ病患者だったが、ここに通ううちに徐々に笑顔が増え、元職人の経験を生かし施設の修繕などにも活躍する。

また、別の独り暮らしの70代男性は、自宅でガスコンロを付けたまま寝込んでいるところを発見され、会を「命の恩人」と言う。この時は、会を支援している医師に連絡し、入院手続きまでを行った。

ボランティアとして活動する元中学校長の津田知充さん(77)は「お年寄りの話からスタッフの私たちが教わることが多い。ボランティアで日当がもらえるのもうれしい」と語る。

代表の鈴木恵子さん(69)はケアマネジャーと社会福祉士の資格を持つ主婦。「住民が主体となって、お互いに地域でケアすることが大切」と語る。

(2017年2月18日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)
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2017年02月11日

森とせせらぎネットワーク〜次世代にふるさとを

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「江川せせらぎ遊歩道」は、中原区と高津区の境を流れる江川沿いに続く。かつて田畑を潤した川には今、等々力水処理場からの高度処理水が矢上川に向かって穏やかに流れる。地域の人たちはジョギングをしたり散歩をしたりして思い思いに水辺で過ごす。足下に埋設された雨水貯留管も含め、地域住民の暮らしに欠かせない施設だ。

荒廃した河川跡地をまちづくりに生かそうと、市民らによる「江川の水と緑を考える会」が遊歩道の計画段階から参加。行政と協力しながら13年の年月を費やし、2003年に完成させた。現在は、同会を再編成して誕生した「森とせせらぎネットワーク」が維持管理している(=写真)。

主催する恒例の「灯籠流し」では、子どもらに「お盆」「先祖」「灯籠」などの意味を教え、楽しみながら「伝統行事やしきたり」に親しんでもらっている。一般の人もトイレを利用できるように開放し、誰もが気軽に立ち寄れる場となった管理棟では、絵手紙展や写真展、菊花展などを開催。四季を通じて周辺地域のコミュニティーとなっている。

事務局長の田辺勝義さんは「地域の歴史に欠かせない江川の成り立ちと歩みを伝えながら、“次世代のふるさとづくり”を目指して活動を続けていきたい」と抱負を語る。

(2017年2月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)
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2017年02月04日

たちばな・こども食堂〜地域だんらんの場に

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「子どもが一人で来ても食事ができ、安心して過ごせる地域のだんらんの場をつくりたい」。
横浜市港北区で弁当屋を営んでいる代表の永江亜樹さん(37)らメンバー3人の願いだ。3人は昨年6月から、川崎市高津区の「プラザ橘」で月1回、「たちばな・こども食堂」を開いている。

午後3時から始まる準備は、調理器具や食器の徹底した煮沸消毒から始まる。食材は地元の農家から仕入れた野菜を使用。毎月、季節感を出したメニューを考える。

午後5時半を過ぎた頃、子どもがドアを開けると、メンバーやボランティアたちの明るい笑顔に迎えられる。受付を済ませ、手を洗い、コップとはしを持ち、手づくりのテーブルカバーが掛けられた席へ向かう。

ちらしを見て、2回目の参加という小3の児童と母親は、「料理は手づくりの優しい味です。家庭的な雰囲気で、今回も楽しみにしてきました」と話す。メンバー達も参加者と一緒に食事をしながら、会話を楽しみ、相談にのることもある=写真。子ども達は食後、宿題をしたり、本を読んだり、折り紙を折ったりと思い思いに過ごしている。 

「みんなで食べると楽しいし、おいしい。より多くの人に関わってもらい、長く続けていきたい」と佐藤由加里さん(51)。次回は2月16日で参加費大人300円、子ども100円。

(2017年2月4日 神奈川新聞掲載 市民記者・安達 朝子)
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